
| 0.プロローグ | 1.製品企画の章 | 2.デザインの章] | 3.設計の章 | 4.試作の章 | 5.実験の章 | 6.生産技術の章 |
『あるのは、その奔放なサイズから生まれる圧倒されるような重厚感と高級車的な洗練である・・・。』
後に、ある自動車雑誌でこう評されることになるランドクルーサー80。
数年の歳月と、延べ千数百人の技術者が関わることになるその開発は、ワールドカーという宿命を持つ車であるが故に、また、ワークホースからレクリエーショナル・ビークルという新しい車のあり方を具現化したという点で、エポックメーキングなものとなった。
これは、その困難な道に挑み、拓いていった技術者たちの物語である。
ヨーロッパのアウトバーンには一つのルールがある。
追い越し車線を走る場合、後ろから速い車が来たらよけなければいけないのだが、この速さにランクがあるのだ。
やはり、ベンツやポルシェがトップクラスにランクされる。
久永紘一郎はトヨタ関係者たちと、このアウトバーンの追い越し車線を走っていた。外観はランクル60だが、シャーシやエンジンは、後に80と呼ばれるランクルのものだった。その彼らの前方にはベンツが走っていた。
と、その時、ベンツは走行車線にすっと移ったのだ。かのベンツが、である。運転をしていたフランス・トヨタの総代理店の社長が言った。
「グット! この車は合格だ。」
[Chapter1[製品企画の章]へつづく]
| 〜 THE LAND CRUISER STORY 〜 | |
| PROLOGUE | :プロローグ |
| Chapter1[製品企画の章] | :プレステージカーを目指せ |
| Chapter2[デザインの章] | :タキシードで乗れるか |
| Chapter3[設計の章] | :クラウンを超えろ |
| Chapter4[試作の章] | :嵐の日々 |
| Chapter5[実験の章] | :闇の中の疾走 |
| Chapter6[生産技術の章] | :人にどこまでやさしいか |
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